【助走】低いポール保持が、あなたの可能性を低下させる

『The Guided & Guarded Approach』

--- "The Pole Vault -A Violent Ballet", p.44より



このテーマは「やってはいけないこと」についてです。


エリート選手の中にも数名いますが、多くの選手が、ポールボックスに向けて低く下げた状態で助走をしています。選手は効果的な疾走動作ができなくなり、加速ができず、踏切に向けてうまく走ることは出来なくなるでしょう。


彼らは、本当ならば出せるはずのスピードを解き放つことを、自ら抑え込んでいるように感じます。


Q. 助走でボックスに向かって加速する際に、何がその加速を妨げていますか?

A. それはポールです。ポールを低い位置で保持していたり、ポール降ろしのタイミングが早すぎたり、遅すぎる選手がたくさんいます。


Staticは、踏切に向けて、ポールが同じ角度のまま保持されていることを指します。

Staticは、選手の手にポールの”重さ”がかかる要因です。


助走の足音を聞いてみてください。遅いリズムから早いリズムまで、踏切前の足音を聞くことが出来ます。選手は跳ねるように走るのではなく、一歩ずつ前進の力を生み出すべきです。


問題は、ポールの先端がスムーズに降りてこないと、選手が適切に加速出来ないことです。


「The Active Pole Drop」は、適切なポール保持ができていないと、できません。

下の手(右利きの場合の左手)の手首がポールを支え、肘はわずかに曲がります。この位置は、ポールの重さをコントロールできます。手首が真っ直ぐで、肘が外に向いていては、重さに対応できません。


Staticなポール保持、タイミングのずれたポール降ろしでは、跳躍はうまくいかず、選手の本当の可能性を隠してしまいます。




より詳細な内容、コーチバトラーによるイラスト付きの解説は、本書中にて!!


【"The Pole Vault -A Violent Ballet"】

Mondo Duplantisやアテネオリンピック金メダリストのTim Mack、Scott Huffmanなど、アメリカのトップ選手やコーチたちからのリクエストに応え、コーチButlerが4年の歳月をかけて完成させた究極の1冊!

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