【助走】中間マークを見よ!踏切位置ばかり見てはいけない。
『The Eight-Step Midpoint』
--- "The Pole Vault -A Violent Ballet", p.40より
20年以上前、長年の棒高跳仲間のNat Durhamから、中間マークを使っていないことについて叱られました。私は他の多くのコーチと同じように、踏切の位置を見ていました。
中間マークを使うことで、たくさんの成功を収めていたときに、「中間マーク表」を紹介しているコーチデイブに会いました。私はこの中間マーク表を20年以上に渡って使用しています。この表は助走をコンスタントにぴったり合わせるためには、非常に有用なツールです。
中間マーク(踏切6歩前)を確認すれば、その後のポールドロップ、突っ込み、踏切を見れるので、とても良いです。このチャートは初心者から、高校生、大学生、エリート選手まで、全ての選手に適応します。この表は、選手がぴったりで踏み切るためのツールです。
選手が「Active Pole Drop」や踏切に向けてアタックできないのであれば、この中間マーク表から1~2足ほど違う場所に中間マークを設定する必要が生まれます。
一方で、選手が素晴らしいポール保持で、踏切に向けて加速することができるのであれば、自由踏切(Free Takeoff)をするためにも、中間マーク表から半足遠い位置までの変更が起こり得ます。
自由踏切とは、ポールの先がボックスの壁につくその瞬間に選手が、踏み切ることを指します。選手のお尻が斜め上方向へ伸展し、全身でポールを押している動きが確認できます。この動きは、非常にパワフルで、伸展している動きは、ポールを動かし、ポールが垂直に起きるのを加速させます。
自由踏切は、突っ込みの前に踏み切るという意味ではありません。自由踏切は、踏切時に足全体が地面に接地しているという意味でもありません。自由踏切は、かかとから母子球が地面から離れ、つま先が地面から離れる瞬間に、ポールの先端がボックスにつくことです。
この動きは、ポールが湾曲を始める前に、ポールと地面との角度を大きくします。竹やスチールポールの時代の偉大な選手たちは、自由踏切を行っていました。それは彼らが、ポールの先端に向かううような大きなスイングをするための準備が、自由踏切をすることで、できることを知っていたからです。
私は選手が中間マークを踏み越えた場合は「止まれ!」と叫びます。
中間マークを踏み越えるということは、彼らの踏切は、踏み込む(近すぎる)ため、ポールは動かず、非常に危険な状況を生み出します。
踏切で選手の踏切位置を確認するのは、もうやめましょう。
中間マークを確認し、選手のポール降ろし、姿勢、助走の始めを見ましょう。
選手の目は、選手自身に、どこで踏み切るべきかを伝えます。
もし近過ぎれば、選手の目は、踏切が近くならないように、足を刻み、助走を減速させるようにメッセージを送ります。反対に遠い場合は、選手に大股にするように促します。
中間マークを信じることができないのであれば、こんなことを信じてみてください。
刻むステップをするということは、踏切が1足分近いということです。助走を下げましょう。大股で走るということは、減速してしまい、踏切をさらに遠くします。助走を近づけましょう。
私は、グリップ高と6歩前のステップの表をおすすめします。この表は、選手が高く跳ぶことを支えるでしょう。
なぜ中間マークを使うの?
・中間マークはコーチが選手をサポートするために重要なポイントの一つ
・選手が安全に自信を持って跳ぶことができる
・最初の試技からクリアできるようになり、大会で勝てるようになる
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