筋痙攣について知ろう!足が攣るのはなぜ?
こんにちは、榎です。
今回は筋痙攣(けいれん)についてお話しします。
(前回の投稿は熱中症についてお話ししましたが、冒頭に筋痙攣についてもお話しすると言って話していませんでしたね…)
競技中に足が攣ってしまうことに悩んでいる人多いかもしれません。
特に自己記録や、優勝がかかった跳躍で攣ってしまった!という人もいるかもしれません。
先日開催された全日本実業団選手権でも山本聖途選手はじめ、足を攣る選手の様子がありました。
筋痙攣については、分かっていないことが多いです。
そのため、予防についても分かっていることが少ないです。
今回は筋痙攣について現在分かっていることをお伝えします。
まず多くの筋痙攣は、以下の2種類に区別できます。
・夜間に起こる筋痙攣
・運動時に起こる筋痙攣
僕も中学生の時に、夜間に起こる筋痙攣はよく経験していました。
良性の筋痙攣のため健康な人にも起こります。
中には、神経的な異常によって発生してしまっている人もいます。
皆さんが困らされる運動中に起こる筋痙攣の原因は神経的な異常の場合も考えられますが、一般的には脱水、電解質異常(体内のカリウムまたはマグネシウム濃度の低下)、神経疾患、代謝性疾患などがあります。
加えて、筋が張っていると一般的に筋痙攣が起こりやすくなるとも言われています。
今回は脱水と電解質異常に原因をフォーカスしてお話しします。
電解質異常について、もっと詳しく理解したい方はこのページへ!
【脱水と電解質異常について】
筋痙攣に関する研究は、野坂先生(ESU:オーストラリア)加藤先生(立教大学)が精力的に行っています。
ある研究では、ふくらはぎの筋に電流を流すことで実験的に筋痙攣を起こすことができます。
そこで最初に筋痙攣が起こる電流の値を測定し、それを100と設定します。
被験者に暑熱環境で有酸素運動を行わせ、体重当たり2%の脱水を起こさせます。
その後、筋痙攣を起こす電流を測定します。
この時、筋痙攣が起こる電流の値は変わりません。
⇒脱水しただけでは筋痙攣が起きやすくなるわけではないことが示されました。
ちなみに、その後1時間放置しても値は変化しませんでした。
次に脱水を起こしている被検者に「真水」を飲ませ、同様に筋痙攣が起こる電流を測定します。
すると、筋痙攣が起きる電流の値は極端に低下します。 (筋痙攣が起きやすくなります。)
⇒脱水状態で水を摂取することによって、体内の水分(電解質)が薄まり、筋痙攣が起きやすくなるというわけです。
さらに、一度電解質の濃度が低下すると、この吊りやすい状態は維持されたままになります。
ここで、攣りやすい状態になった被検者にOS1(経口補水液)を飲んでもらいます。
すると、筋痙攣が起こる電流値は回復していきます。
(通常の状態に戻る。または、向上します。)
⇒汗をかいた際には真水ではなく、OS1を飲むことが筋痙攣を防止します!
この研究では、OS1を摂取しています。
他のスポーツ飲料では実施されていませんが、運動時には水よりもスポーツドリンクを飲むことが攣ることを防ぐことに効果的であるとわかります。
今後新しい研究が発表されたらまた紹介できればと思います。
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