棒高跳の構造を知ろう!

日々「もっと高く跳ぶ」ためにトレーニングを行う中で、ひとつひとつの練習内容がどのように棒高跳に影響を及ぼしているのか知っておくと、より練習が有意義になります。

そのためには棒高跳という種目がどのような要素で構成され、それらがどのように関連しているのか。「棒高跳のパフォーマンス構造」について知ることが重要です。


【「パフォーマンス構造」とは?】

トレーニング内容を考える際に、パフォーマンス構造モデルに基づく考え方が必要になります。

棒高跳に限らず、すべての競技のためのトレーニングは”初めに運動ありき”と言われ、それぞれの競技の動きを無視することはできません。


つまり、最新のトレーニング手段や最大筋力や最大パワーなどの各指標に踊らされ、トレーニングを組み立てることは失敗を引き起こす原因になり得るということです。

また、ある競技に必要不可欠なトレーニングが、他の競技にマイナスに働くことはよくあります。


例)棒高跳の○○選手はスクワットが強いらしい!⇒スクワットの挙上重量が上がる!⇒競技力変化せず。

例)マラソンでオリンピックに出た○○選手は1日に30km走った!⇒棒高跳選手でも30km走ればオリンピックに出られる?


棒高跳のためのトレーニングを効果的に行うためには、”初めに棒高跳ありき”で、棒高跳のパフォーマンス構造モデルからトレーニングの内容を決定しましょう!


このためのパフォーマンス構造モデルの設計には、棒高跳に関する理解と知識だけでなく、実践を通して得た経験や知恵も必要です。


【「棒高跳のパフォーマンス構造」を設計しよう!】

図子(2013)の示した「跳躍種目のパフォーマンス構造モデル」を参考に、棒高跳のパフォーマンス構造について示します。

棒高跳は多くの事象から成る構造体であり、システムであるという捉え方をします。


①パフォーマンスの構成を明らかにします。

棒高跳は時系列的にみると、「助走→踏切→空中→クリア」によって構成されています。

また助走をさらに細分化すると、「スタート→加速→加速慣性(フロー)→踏切準備」となります。

踏切局面は「先取り→受け→跳びだし」で構成されます。

空中・クリア局面は「スイング→ターン→クリア」で構成されます。


②各構成要素に含まれる「技術」と「体力」を構造要素として分類し、配置します。

ここで「技術」には、自己の動きを外から見る視点(他者観察的視点)と、内面から感じる視点(自己観察的視点)の両面が存在し、それぞれについて理解が必要です。

他者観察的視点は、映像やバイオメカニクスなどの科学的な視点が手掛かりとなります。

一方で自己観察的視点は、主観的な感じやコツの世界であり、言葉にならない暗黙知の出来事を対象にします。

棒高跳のパフォーマンス構造を設計することで、棒高跳の動きと構成する要素が整理でき、トレーニングを考えるための準備が出来ます。

日ごろ行っているトレーニングはどの要素(体力と技術)に関連しているでしょうか。関連する要素ごとに振り分けてみましょう。


そして、「パフォーマンス構造と整理したトレーニング内容」を参考にすることで、これから改善したい動き(課題の改善)に関連する要素(体力と技術)を見つけ出すことができます。


ここで見つけた要素を強化するためのトレーニングをこれまで行ってきていますか?

行っていない場合は日ごろの練習に組み込みましょう。

要素を強化するために、これまで誰も行ってこなかったような新たなトレーニングを生み出す工夫も大切です!

Boutaka Channel

「Boutaka Channel」は、全てのボウルター(棒高跳競技者)の『もっと高く跳びたい!』を叶えるために活動します!

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