踏切はどの方向が良い?

踏切において、どの方向(角度)で踏み切ることが良いのでしょうか?

踏切が高い競技者、低い競技者がいますね!

どうせなら、できるだけ効率のよい角度に踏み切りたいものです!

そこで今回は、この『踏切角』に注目してみます。


【最も適切な踏切角は・・・?】

そもそも踏切角が変わるとどのような影響が起こるのでしょうか?

①踏切角が大きい(高く踏み切る)

高さを獲得できる/踏切速度が小さくなる(減速が大きい)

②踏切角が小さい(低く踏み切る)

高さを獲得できない/踏切速度が大きくなる(減速が小さい)


このような踏切角の違いによる影響を理解したうえで、Linthorne(2000)が行ったモデルを用いた研究を見てみましょう。棒高跳における最も理想的な踏切角度が示されています。

理想的な踏切角度・・・ 18度 !!

(竹跳び※の場合は、30度とされています)

※竹跳び・・・湾曲をしないポールでの跳躍


【実際に18度とはどれくらいの角度でしょうか?】

他の陸上競技跳躍種目の踏切と比較してみます。

走幅跳・・・約22度

三段跳(ホップ)・・・約15度

走高跳・・・約50度

どうやら、走幅跳や三段跳の踏切が棒高跳の踏切角度を覚えるためには効果的かもしれません。


具体的にどこをめがけて踏み切ればよいのか、計算してみると?

やや乱暴な議論になりますが・・・。

4m00から踏切った場合、ボックスの真上までに約130cm上昇した先を目安に踏み切ると、18度になります。(3m00の場合は、約97.5cm)


あくまで「計算上は!」そういうことになります。


【踏切角は競技者によって異なる!?】

ここまで理想的な踏切角について考えてみました。

モデルを用いた研究において、理想的な踏切角が”18度”とされています。

しかし、実際に世界トップレベルの競技者を見ても全員18度で踏み切っているわけではありません。

5m80~6m15を記録した競技者の跳躍を対象にした研究では15度~20度で踏み切っていました。


モデルには反映しきれなかった”個人差”が存在します。

効率的な角度には、身長や体重、使用ポール、習熟度、目指している記録・・・様々な要因が影響します。

世界トップレベルの競技者同様に、皆さんにも「個性」があります。


研究で得られたデータは参考にしながらも、1人1人適切な踏切角度を目指しましょう!


国内の大学生を対象とした研究を見てみると20度~27度とばらつきがあります。

他の結果を見てみても、やや国内の競技者は踏切角度が高い印象があります。


あまりに高く踏み切ることはポールの湾曲をうち消します。

ある程度湾曲した方が、効率よくポールの特性(弾性)を活かせることは確かです。


自身の跳躍を振り返り、踏切角度を変化させるは「もっと高く跳ぶための」ひとつのきっかけになるかもしれません。

Boutaka Channel

「Boutaka Channel」は、全てのボウルター(棒高跳競技者)の『もっと高く跳びたい!』を叶えるために活動します!

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