コーチングの一般理論について(後編)

これまで図子浩二先生の「コーチング論」を参考に、コーチングを行う際のスタイルや目的、主なコーチング行動について紹介しました。


いよいよ後編、総まとめ!

今回はコーチングのための行動とコーチングを行うために関連する学問について紹介します!! 


【5つのコーチング行動】

中編では、コーチング行動のうち最も重要とされる、「指導行動」と「育成行動」を紹介しました。一方で、競技者やチームを対象にしたコーチングにおいては、それらに加えてさらに3つのコーチング行動が必要となります。


①指導行動

②育成行動

③マネジメント行動

:人的配置、組織、経営学、情報学、施設管理


④事故防止・安全対策行動

:スポーツ医学、臨床心理学、救急救命

身体だけでなく、心についての事故防止及び安全対策についても含みます。

棒高跳においては、マットの外に着地したり、ポールが折れるなどの要因で大きな怪我を負う場合があります。また、捻挫や肉離れなどの受傷も発生します。そのような突発的な事故や怪我に最も早く対応できるのは、コーチです。

また、心の問題についても重要です。

コーチはスポーツを通して競技者の身体へと介入する存在であり、同時に競技者の心の扉も無意識的に開かれる状態となります。そのため、コーチの言葉は競技者にとって非常に影響を持ったものとなる傾向があります。

何気なく放たれた言葉によって、競技者が傷つき、悩むケースは非常に多いです。


⑤国際性に対応でいる行動

:語学、多分化理解、日本文化への理解

トップアスリートのコーチともなると、世界の人々とのやり取りが必須となります。その際に、語学力や多文化への理解、また自国の理解があることで、他国の人々と適切なコミュニケーションが可能になり、必要とする情報を得られます。

国際大会において競技者やチームを良好な状態に導くためにも、必要な行動になります。


これらの行動の前提条件として、正しいコーチングに関する哲学と倫理を持つことが必要です。

私の在籍する筑波大学体育系では、「体育・スポーツ指導者の倫理宣言」を掲げています。

ここで示される基本方針を熟知し徹底することが、コーチングには必要不可欠です!!


【コーチングに関する学問】

これまで紹介してきたコーチングに関する諸々を参考に、自身のコーチングを振り返り、まとめていただけると良いかと思います。

やはり効果的なコーチングには、コーチ個々人が日々のコーチングを体系的に振り返り、また学びを続けることが、重要となります。


そこで最後に、コーチングに関する学問について紹介します。

コーチングを学ぶには、大きく3つの側面から考えると良いでしょう。




①競技・種目を超えた、コーチングに関する一般的な内容

②対象となる世代や性別、身体特性に関する内容

③競技・種目に特化した内容



ここまで図子浩二先生の「コーチングモデルと体育系大学で行うべき一般コーチング学の内容」(図子,2014)から内容を抜粋して紹介しました。

もっと詳しく知りたい方は、ぜひ一読してもらえればと思います!!


指導を行う際に、どうしても種目の技術に目が行きがちになりますが、今一度「コーチの在り方」にも立ち返るきっかけになればと思います。

Boutaka Channel

「Boutaka Channel」は、全てのボウルター(棒高跳競技者)の『もっと高く跳びたい!』を叶えるために活動します!

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