Pole Vault Summit 2015:PVS体験記
アメリカで毎年1月になると「Pole Vault Summit(PVS)」が開催されます。
世界最大の棒高跳びイベント!
前回に引き続き、2015年1月に私が参加した時のことを紹介します。
①リノ上陸!
ネバダ州リノには『成田→ロス→ラスベガス→リノ』で向かいました。
ロスでは国際線から国内線に乗り換えるため、空港の中を端から端まで移動しなくてはいけません。
またロスは暑いです!ラスベガスはちょうど良いです。リノは寒いです・・・。
リノ空港に着くとPVSの掲示が出ています!
空港に来ているPVSスタッフにポールを預けて、ホテル「Nugget」に向かいましょう。
Nuggetへはシャトルバスが運行しています。
②受付
PVSの前日午後からNuggetのスペースで受付が始まります。
事前の情報を頼りに、受付を行います。
このカードがPVS中のパスの役割をします。
またPVS限定棒高跳スパイクやTシャツも販売中です!
人気の色は売り切れることも・・・。
③夜ごはん
ルームメイトや友だちとご飯に行きましょう!
ホテルの1階にもいくつかレストランがあります。
また少し歩くとファストフードショップやレストラン、セブンイレブンがあります。
【PVS1日目】
④開会式(9:00~)
Nuggetの大ホールで全参加者が集まる開会式が開催されます!
圧巻・・・。
PVS開催の趣旨や選手の紹介が行われます。
⑤グループ別セッション(10:00~)
私は「学生・オープン・マスターズ」グループのセッションを受講しました!
1.プレゼンテーション
Philipee D'Encausse
「Breaking a 20 year old World Record」
ラビレニのコーチをしているフィリップコーチが、ロンドンオリンピックから世界記録をクリアするまでの2年間の取り組みについて発表しました。
Scott Huffman
「Problems of Take-off? It's all about the approach」
ホフマンロールでおなじみのスコット=ホフマンが、助走を指導する際のポイントについて発表しました。
プレゼン後のロビーでは、発表者に質問のチャンスです!
2.アスリートとの意見交換会
アテネオリンピックチャンピオンのティム=マックがコーディネーターになり、オリンピックメダリスト5名が登壇。トレーニングのやり方やメニューの組み立て方、試合への挑み方などのトピックについて、参加者と共に意見交換を行いました。
3.コーチング実践
スタンドに参加しているコーチが座り、ピットで学生競技者がPVSコーチから指導を受けます。
実践の中で起こる実際の現象に対して、どのように指導するかを実演します。
また、スタンドからも質問が飛び交い、深く指導のポイントを掴んでいきます。
参加した2015年は「手や肩の使い方(Realignment)」をポイントにした実演でした。
4.Masters・Elite試合
アメリカ国内から選抜された選手(Masters)と、世界トップレベルの選手(Elite)が試合を行います。PVS参加者は、試合を”見て・感じて”学びます。
PVS2015には、ラビレニやサム=ケンドリックスが参加しており、非常に高いレベルの試合が行われました!!
試合終了後は、選手との交流会が始まります。
【PVS2日目】
8:00~20:00にかけて、15ピット同時にPVS参加者の試合が行われます。
10人1グループぐらいに参加者を分けて、試合を行っていました。
だいたい1グループ2時間程度で足合わせ含めて試合が終わり、次のグループの試合がまた開始するといった流れです。
ピットには前日の試合に参加したトップ選手やコーチがやって来て、参加者たちにアドバイスする場面も!
ポールは指定の場所に持っていくと、次の日空港までPVSスタッフが届けてくれます!
また、試合が終わった空きピットではこんな光景も!!
前日に試合を終えたラビレニがスウェット×スニーカーで跳んでいました・・・。
すげー。
これにてPVS終了!
ざーっとPVSの様子を紹介してきましたが、「行くのが一番!」です。
面白いです!
棒高跳もっと好きになります!
アメリカではPVSによって、競技者とコーチと研究者たちが1年に1度、意見交換をする場、連携する場を作っています。
まるで、参勤交代ですね!
Pole Vault Summitが始まった目的に「棒高跳王国アメリカ」としての”強さ”を取り戻すことがあります。
しっかりと初心者を教えるコーチまでもが正しい指導をできるように。全米中のコーチが各地の競技者に対して、十分な質の指導をするために。また、コーチと競技者がいつでも協力、連携できるように。
Pole Vault Summitに行って、日本棒高跳界もステップアップに向けて、今以上の連携と協力が必要だと感じて、もう3年が経ってしまいました!!
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