【メンバーインタビュー】no.1 大川楓 / デザインディレクター
こんにちは、NPO法人ボウタカ発刊「ボウタカマガジン 」のデザインディレクターをしています、大川楓です。
ボウタカマガジン創刊号はいかがでしょうか?
私のことを知らない方ばかりだと思うので、自己紹介も兼ねてお話できればと思います。
突然ですが、皆さんは「自分らしい競技とは何か」を考えたことはないでしょうか?
私はずっと考えてきました。
アスリートとは、何か一つを突き詰めるプロフェッショナルであると思います。
ただ私には自分の人生で離れることが出来ない、突き詰めたいことが2つあります。
それはスポーツ、そしてアートです。
小さい頃からモノ作りと体を動かすことが好きで、小中高と好きな教科はありがちな体育と美術でした。
そして私の場合は大学院、留学生活、そして今この瞬間まで、その2つが自分の人生観の軸になっていることは変わりません。
大学は東京学芸大学の芸術スポーツ文化課程で美術科の油絵コースに進みましたが、進んだ理由は美術が勉強できて陸上部も強いからでした。
そして大学3年時に棒高跳に出会い、もっと競技を続けたくなった私は、大学院で保健体育専攻に進みました。
一方で絵を描くことも諦めきれず、周りからの依頼や趣味で絵を描くようになりました。
大学院で留学先として選んだのは、北欧アートや建築も有名なフィンランド!
スティーブ・リッポンという世界的な名コーチのもとで、現地のVaulterと棒高跳漬けの毎日を過ごしました。
どちらも中途半端で終わっちゃうんじゃないかと何度も不安になりましたし、今も不安です。
よく「文化系のアートとスポーツは両極端だ」と言われます。
でも「何かを表現する」という観点ではすごく似ていると思うんです。
大学でトレーニングをしてから、彫刻やデッサンの授業を受けたことがあります。
逆に美術解剖学の授業で骨や体の構造を描いてから、グランドに行ったこともあります。
自分の見方を変えれば、全ては繋がっていて、更に対極な場所で得た知識がさらに新しいアイディアや動きを作ることがあります。
今、私は自分がなぜ棒高跳に惹かれたのか、わかるような気がします。
陸上競技というよりも体操競技に近いと言われる棒高跳は、陸上競技の中で唯一道具を駆使し、流れるような動きの「美しさ」を体得して初めて記録がついてくる競技です。
私が棒高跳に夢中になったのも、周りの先輩やチームメイトの綺麗な動きに憧れて、ひたすら「その形」を作りたいと没頭したからでした。
そうやって考えるとスポーツとしてだけではなく、アートとしての側面も棒高跳にあってはいいんじゃないかと思うんです。
何を言っているんだ?と思うかもしれないですが、人が夢中になれることってみんな違うと思います。
私は「美しい」と思うものを見たいし、自分の手で作ってみたい。
棒高跳という競技は「高さ」という記録で平等に評価されます。
それでもその高さにたどり着くための道は千差万別であって良い。
そしてそれは記録というものさしだけでなく、競技が「棒高跳」という更に大きな枠の中にあるとすれば、こうやってアートディレクターとして、誰かの目に映るものをマガジンとして形にすることができた、それもまた自分らしいアウトプットなんじゃないかなと思っています。
まだまだ創刊号は至らないところばかりで、出来てからご指摘や改善点のフィードバックも既に沢山頂きましたが…
いつかは目でも身体でも楽しめる棒高跳を伝えられるようになりたいです。
棒高跳の技術はもちろんのこと、これまでは手で描くアートばかりに携わってきました。
今回のボウタカマガジンを機に、illustratorやphotoshopなど、PCを使用したグラフィックにも挑戦しています。これから、全力でスキルアップしていきたいです。
そして、グラフィックだけではなくwebサイトなどのUI、UX、もいずれは学びたい。
「アート×ボウタカ」
それが自分らしい競技のあり方だと、今は強く思っています。
改めて、そんなチャンスをくれたボウタカのみんな、そして設立者のヨネ、ありがとう!
ぜひ、まだ読んでないという方、パラパラでもめくってみてください。
それから「アートのお仕事あるよ!」って方はFacebookの「Kaede Ohkawa」まで、ぜひお声がけください。なんでもお手伝いします。
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