【突込】”直線的な”突っ込み動作が跳躍に勢いを与える!

『A Straight Line Plant』

--- "The Pole Vault -A Violent Ballet", p.56より



2つの点を結ぶ最短距離は直線(Straight Line)になります。



ポールは直線で動かすことでより速く突っ込みの位置に到達します。この動きがカーブしたり、不規則な動きをしたり、ジグザグだったりすると、遅れが生まれます。最短距離でポールを動かさないと、突っ込みと助走のリズミカルな動きが崩れてしましまいます。

その結果としてポールの重さをコントロールすることができなくなり、踏切が近くなったり、突っ込みの動きが遅れることで、突っ込み角度が小さくなります。


選手の体は不規則には動きません。それぞれの動きが常に同調するようにするべきです。


腕を上げながら走り幅跳びをすることがいかに難しいか想像できるでしょう?

走り幅跳びで、ダンベルやメディシンボールなどの重りを持って踏切をすることは、適切な突っ込みを教える際に重要です。


突っ込みをする際に、下の手(右利きの場合の左手)でポールを低く降ろし、下の手の動きが地面と平行になるような軌道で、ポールを前へ押す選手が多くいます。また、体の周りを回すようにポールを操作する選手もいます。

1つ目の、前に動かし、その上に動かす突っ込みは、垂直方向への動きが大きすぎます。また2つ目は、突っ込みの軌道がカーブしています。


このような長くてゆっくりな突っ込み動作は、助走を減速させ、踏切の角度を小さくし、バランスを崩してします。



素晴らしい突っ込み動作とは、ポールがボックスに接触する直前に、ポールを垂直方向に動かす動きです。

この動きがバー方向に向かうことにより、ポールが起きる動きを加速させ、ポールが正しく曲がり、完全に垂直になるスイングを可能にします。


直線的な軌道で行われない突っ込み動作は、タイミングを遅れさせ、ポールがボックスに当たる時に、ポールが止まった状態、またはポールが起きる動きのない状態を生み出します。ポールの動きが止まることにより、選手の空中動作は妨げられます


ポールが起きる動きが足りないことによる悪影響は様々な局面で見られます。

スイングでは、勢いがなく、遅くて、途中で姿勢が崩れたスイング(I字、 V字)になり、バーの上に体を引き上げることが難しい動きになります。

これらは全て、突っ込みのタイミングで、選手の両手が完全伸展できておらず、ポールを上へ押すことができていないために起こります。


突っ込み動作を改善し、ポールが曲がる前にポールを押し起こすことができれば、ポールは今以上に進むようになり、素早く起きるようになります。

これによって選手は、握りをどんどん高くすることができます。



どうやって直線的な突っ込み動作(Straight Line Plant)を行うのか?

下の手は、掌が上の方向になるように手首を返し(cocked)、肘は体の内側に締めるようにしてポールを握ります。ポールの先端が降りるのは上の手で操作します。上の手はお尻の後ろあたりから、背中(広背筋)、胸(大胸筋)を通るように動かします。この時、下の手は支点としての役割を果たし、親指と残り4本の指でカップを作り、その間で保持するようにします。


下の手が体幹から前方に離れると、ポールの重さにより、コントロールを失います。また、下の手を低く降ろしすぎると、ポールが上方向へ移動する距離が長くなり、これもまたコントロールを失います。


手はスプリント動作の腕振りのように動かしましょう。手の動作をゆっくり行い、手がどこを通れば良いのかを確認しましょう。突っ込み動作は、シンプルに考えれば、腕振りを大きく広げた動きです。


改めて、ポールは”重り”であることを忘れてはいけません。

ポールは常に体の中心に保持し、バランスを取るようにしましょう。



下の腕を締めて体の近くに位置させ、同時に、上の手はお尻にくっつけるか少し離すように保持することで、選手は、正しい姿勢を保ち、うまく走ることができます。

ポールを降ろすタイミングが早すぎたり、逆に遅すぎたり、また、助走中に動きを止めているような選手は、疾走動作が乱れてしまいます。


突っ込み動作は、加速させ、跳躍方向へ垂直に直線的に行います。

突っ込み動作は、ポール保持から空中動作に向けてポールを押す動きを指しています。

コーチは空中動作に気を取られて、空中動作ばかり指導することは止めて、選手の動き、ポールの動きや踏切の瞬間により注意を向けるべきです。


直線的な突っ込み動作はスムーズなポール降ろし(Active Pole Drop)に連動しており、これにより跳躍が加速し、ポールが垂直へと起きる動きが生み出されることにより、ダイナミックかつエキサイティングなクリアランスが生み出されます。


(Translate: 芝井)



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