棒高跳の旅 in オーストラリア・パース

中京大学大学院の榎将太です。 

今回は昨年の12月初め頃、国際学会であるInternational Conference on Strength Training (ICST)に参加するために、オーストラリアに行った時のお話です。  

ICSTはオーストラリアの西部にあるパースという都市で開催されました。 

訪問したパースという都市は、オーストラリアの棒高跳の強化選手が在住するところでもあります。

 

オーストラリアの育成体制は日本とはやや異なり、強化指定選手になった後に、サポートを受けたい場合は、各スポーツ競技、各種目に応じて異なる担当施設にてトレーニングなどのサポートを受けます。

棒高跳の場合、この担当施設がパースにあるWAISになります。 

今回は縁があってWAISの中を、ここで働いている日本人の方に案内していただきました。  

オーストラリアの選手で、現在特に活躍しているのがKurtis Marschall選手(PB:5m86)です。 

彼のInstagramでもWAISの様子が時々出てきますね(笑)  


施設の中を見てみると、面白いものがたくさんありました。 

最も目を引いたのは、自動で昇降できる坂のピットです。 最大で1mの高さがある、長さ50mの坂ができあがります。 

坂のピットは助走スピードを高める助けとなり、踏切やスイング動作の練習をする際に用いられます。逆側のピットも短い坂になっていました。 

そしてピットの上にはカメラが設置できるようになっていて、動作の分析もできるようになっていました。 

 ピットの他にも同施設の中にウエイトトレーニング施設があり、交替浴のできるジャグジーや、低酸素環境にできる宿泊施設などもあります。 

また、施設の目の前には広大な芝のグラウンドがありました。 


 案内してくれた日本人の方が棒高跳選手のウエイトトレーニングを担当していることから、オーストラリアトップ選手たちの練習の流れを教えて頂くことが出来ました。 

1週間の流れとしては、 

日曜:体操競技 

月曜:跳躍 

火曜:AM;ランニング、PM;ウエイトトレーニング 

水曜:ヨガ 

木曜:跳躍 

金曜:AM;ウエイトトレーニング、PM;ランニング

土曜:オフ 

となっているそうです。 

これは試合期の1~2か月の練習の流れです。

試合期では、試合の日程によって流動的にメニューが変化します。


体操競技とヨガが定期的に行われていることがポイントだと思います。 

海外では体操競技をかなり重要視しているように感じます。 

さらにヨガは、アクティブレストとしての役割と、近年注目されている呼吸と体幹の関連性を高める役割から導入されているのだと思います。

ヨガで身につく正しい呼吸をすることで、体幹の安定性につながるとされています。  

この記事は後日書きたいなと思っています。 

待てない、気になる方は「PRI」で検索してみましょう!  


跳躍練習に関しては、コーチと1対1で行い、時間は毎回2時間と決められています。 

長い時間跳ぶことが良いわけではなく、集中して練習を行うことが求められています。 


海外の練習環境や練習内容に触れてみると自分の練習によい刺激となるかと思います。 

少しでも参考になれば幸いです。 

Boutaka Channel

「Boutaka Channel」は、全てのボウルター(棒高跳競技者)の『もっと高く跳びたい!』を叶えるために活動します! 運営:NPO法人ボウタカ

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