棒高跳の旅 in アメリカ・ヒューストン 第3話
こんにちは、米原です。
早いもので、ヒューストンに来て半年が経過しました。
年を越してからは、アメリカはインドアシーズン真っ只中です。
【インドアシーズン】
アメリカでは12月末から3月上旬はインドアシーズンになります。
毎週各地で室内試合が開催されています。
ヨーロッパでも1月からインドアシーズンが開幕して、毎週アメリカ、ヨーロッパのどちらかで好記録が誕生していますね。
僕は1月から2月の5週間で、アメリカ国内の室内大会に4試合に参加しました。
大学生は2月中旬からはカンファレンス選手権、3月には全米学生選手権があり、この2試合に向けて練習、試合に参加していきます。
日本では多くの選手が、室内試合を冬季練習の現状把握を目的にしていると思います。
これは、冬の時期に十分に技術練習を積むことが困難で試合への準備が出来ないこと、室内試合の数が圧倒的に少ないことが影響しています。
一方アメリカの学校は、室内試合も屋外の試合同様に、同等の重要度で取り組む学校が多いです。
(屋外シーズンをより重視する学校もあるそうです。)
理由として、多くの大学が屋内競技場を冬の間は常設しています。選手は天候に関係なく、冬の間にも試合に向けて十分な準備を行うことが出来ます。また、試合数が多いことも理由に考えられます。
合わせてアメリカの学生スポーツのシステム、考え方も影響しています。
アメリカの室内練習施設は全米各地にあり、羨ましいほどに整っています。
冬期になると、大阪室内でおなじみの、200mトラック、60m直線の室内競技場がアメリカ国内のいたるところにあります。
現地の様子を知ってしまうと、日本の冬期の練習環境は試合に向けての練習をすることには、あまりにも不向きに感じました。彼らのインドアシーズンを真似して、ただ国内の室内大会に参加することだけでは、必ずしも良い点ばかりではないのかなと思いました。
日本で冬に屋外で跳躍練習をしていたことを伝えると、とても驚かれます・・・。
環境に適応した、日本は日本の持っている環境に適した方法で・・・。
改めて、冬期練習のありかたについて、考えさせられます。
一方で国内にも冬場でも室内で、温かい環境で練習できる環境があります。
このような施設を活用することで、冬の時期にも高い質の跳躍練習を行えると思います。
【C-USA選手権】
2月16-17日アラバマ州バーミンガムに、C-USA選手権を観戦に行ってきました。
C-USAは、僕が所属しているライス大学を含む、主にアメリカ南部の14校で構成されるカンファレンスです。
室内大会で行われる多くの種目はよく聞く種目なのですが、いくつか日本ではあまり聞くことのない種目があります。
・ウエイトスロー
ハンマー投を室内向けにした種目です。
・ディスタンスメドレーリレー
走者がそれぞれ、1200m-400m-800m-1600mを走りながらバトンを繋ぎます。
男子棒高跳は、僕と一緒に練習しているナタン選手が5m18で優勝しました!
彼はこの夏に入学したばかりの1年生!
これからの4年間が楽しみです!
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