【必見】棒高跳のルールの変更事項に関して

今回は、ルールが変更されたことについてのお知らせです。

棒高跳の試合で大切なポイントになるので、要チェックです!


日本陸連の2025年度ルールについて”要確認”の変更事項がありました。

選手やコーチの皆さんはぜひチェックしてください。


変更事項


試技開始後(タイマーが動き出した後)は、アップライト(支柱位置)の変更ができなくなりました。

変更したい場合は、必ず試技開始前に審判員へ伝えるようにしましょう!


特に連続試技を行う場合、試技時間のカウント開始後にアップライトの変更ができないため、跳躍の後すぐにアップライトの申告をする必要があります。試技開始前のタイミングを見逃さないよう注意してください。



試合中の混乱や不利益を避けるためにも、コーチや選手間で事前にアップライト位置の確認や変更の際のサインなどを決めておくことがポイントです!


また、審判員との密なコミュニケーションも重要になってきます。


変更の背景

日本陸上競技連盟の陸上競技ルールブック2025で本件に関する項目(TR28.1)は次のとおりです。


競技者がバーの位置の変更を希望する時は、事前に申告した希望位置でバーがセットされる前に、審判員に申し出る。試技時間のカウントが開始されたら、バーの位置をそれ以上変更することはできない。


一方、以前のルールブックにおける該当項目(TR28.1)は、以下のようになっています。

ここでは、試技時間のカウント開始後の変更を禁止する旨は明言されていませんでした。


競技者がバーの位置の変更を求めたときは、事前に申告した希望位置でバーがセットされる前に審判員に申し出る。これを怠って変更しようとする場合は、新しい位置にセットする時間も制限時間に含まれる。


今回のルール改正は、世界陸連ルールに記載されている内容自体に変更はなく、世界陸連ルールより、国内ルールへ適応される箇所が見直されたことに起因している模様です。


原文を見てみよう!

国内ルールの基となっている世界陸連ルールブックを確認してみましょう。

実際に、世界陸連ルールブックTR28.1では、2023年11月に、以下のような記載となりました。


パラグラフA(従来の文面)

They should immediately inform the appropriate official before the crossbar has been set in accordance with their initial wishes. Failure to do this shall lead to the start of their limit.
 競技者は、事前に申告した希望位置でバーがセットされる前にすぐに審判員に申し出る。これを怠った場合、試技時間のカウントは開始される。


パラグラフB(追加項目)

Once the time for the trial has started, no further change in the position of the crossbar is allowed. 
試技時間のカウントが開始されたら、バーの位置をそれ以上変更することはできない。


「パラグラフA」では、バーの位置の変更を申し出なかった場合、タイマーが開始されることが明記されています。この段階では、試技時間のカウント開始以降にアップライの変更可否には触れていません。


そして、「パラグラフB」にて、試技時間のカウント開始後にアップライトの変更をすることの禁止が示されています。


今回のルール改正は、「パラグラフA」のみを国内ルールに適応させていた状態(タイマー開始後は、国内用に独自ルール)から、2023年11月より追記された「パラグラフB」の内容も含め、国内ルールに適応させたことがきっかけとなっているように見えます。


今年度の試合(日本選手権や国民スポなど含む)では、新ルールですでに試合運営が行われています。


アップライトの変更は、特に勝負どころでは重要事項です。

選手の皆さんが安心してベストパフォーマンスを発揮できるよう、事前準備を十分にしてい試合に臨みましょう!


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