ボウタカキャンプ 2023 in香川 〜Coach Butler~

みなさん、こんにちは!

春に英会話を始めた中山です!


今回は、世界陸上ではなく・・・

その裏で開催されましたボウタカキャンプ2023 in 香川の模様をお届けしたいと思います!!


最初にボウタカキャンプが、最高だった!

ということを、お伝えしておきます。


・キャンプに参加した人は「あ〜こうだったなあ」と振り返りに。

・参加できなかった人は「ボウタカキャンプって何をするの?」っていう疑問に。


この記事ではキャンプの模様と私の感想をつらつらとつづりたいと思います。


初めに、みなさんは「キャンプ=合宿」と聞いてどんな内容を思い浮かべますか??


おそらく、多くの方はハードな跳躍練習や新しいスキルの練習などをイメージすると思います。(私はそのようなイメージでした笑)


しかし、今回のキャンプは予想外の展開から始まりました・・・


さて、ひとまず本キャンプの大きな目玉は、アメリカで最優秀コーチ賞や多くのチャンピオン選手をコーチングしてきた“David Butler”コーチの指導を受けられたことです!!


・David Butler (以降、バトラーコーチと記す)

アメリカのテキサス州ヒューストンを拠点に活動する棒高跳コーチ。アメリカで優れた棒高跳コーチのひとりとして広く知られている。彼は、現在Rice大学のコーチとして23年目を迎え、70人以上のカンファレンスやNCAAのメダリストを育成した。バトラーコーチは、競技者、教育者、コーチ、クリニック講師、歴史家として、50年以上に渡り棒高跳に関わってきた。有名な著書:The pole vault


さあ、それでは本題へ。




キャンプ初日いよいよキャンプスタートです。

Day 1


初めに行ったこと


バトラーコーチ:あなたの棒高跳の絵を描いてください。
中山:絵?
バトラーコーチ:このキャンプでは、初日に書いた棒高跳の絵が最終日にもう一度書くと、あなたの中の棒高跳のイメージが変わっているはずです。


いままで、沢山の合宿や練習会に参加してきましたが、このスタートは初めての経験でした。

ちなみにこちらが私の絵。



そこから、バトラーコーチの講義が始まりました!


最初は、PLANT(突っ込み動作、ポール操作)です。


講義のスライドでは1900年代前半の竹ポールの跳躍やブブカ選手、タラソフ選手の動画が流れました。また、さまざまな選手の歩きながらのPLANTの練習風景が流れました。バトラーコーチからは、プラントでやるべきポイントを丁寧に伝えてくれました。


日本でも、私は歩きながらの、PLANT練習はしていましたが意識していた点は私とは違っていました。


特に感じたのは、PLANT練習では、“常にポールが動き続けること・足は大きく動かす”点でした。これらは、後のポールドロップにも繋がりますが、常に全助走での動きを想定した練習が初歩段階から意識されていると感じました。


私は、ポールを曲げるようになってから、このようなドリルをしていませんでした、向こうではトップになろうが丁寧に練習しており、非常に難しい練習と聞いて、とても驚きました。



この後は、講義で頭を理解した後に実際にPLANTの練習をしました。

私も実践しましたが、タイミングや動きが難しかったです。


ペアで分かれて、創作ポールPLANT練習もやりました!


Day 2

Day 2は、ポールドロップ・ハロー・エラスティック・リアラインを学びました。

先日と同様に何枚にも及ぶ資料から、なぜエラスティックが必要か、学びました。


特に塩ビ管を用いたポールのハロー・エラスティック・リアラインの感覚はとてもわかりやすかったです!


Boutaka Channelにいながら、知っているつもりでしたが、実際に指導を受けながら、やってみると自身の思っていた考えと感覚とは違っていました。


まだまだ学びが浅かったです涙


午後は、実際にピットに入って跳躍を行いました。

YouTubeでも公開されていますが、最初の4歩のポールワークから2歩ずつ伸ばしていきながら、キャンプで学んだポールドロップやハロー、リアラインをピットで実践していきました。

ナローグリップ(狭いグリップ)での跳躍で、最初みなさん苦戦していました。


特にコーチ目線から私の今までのポールワークの感覚と異なっていた点は、ポールの先の位置でした。

どの歩数であっても、より良い(≒速度)助走するためにポールの位置を高く上げて(目線のかなり上、写真)、実施していました。


そこから、ポールドロップ、プラント、ハロー、エラスティック、リアライン、スイングまで、行っていました。


また、一番驚いたのは走り始めた瞬間にバトラコーチが“ストップ!!”と大きな声を出して、選手を止めたことです。


1人の選手がというよりも多くの場面であったのですが、ポールの位置が低すぎたりや、グリップがナローではなく通常のままであった場合に、止めていました。


コーチバトラーは、取り組む練習の目的と選手の行動が異なっていたら、止めると言っていました。

それは、無駄な練習を減らすことと選手が練習を理解するためと言っていました。

また、バトラーコーチは選手の跳躍後も何が良くて、もう少し何をするべきか、グリップ、足の位置など明確に伝えていました。


私にとって1番の学びになったのは、ひとりひとり選手の跳躍に対して、バトラーコーチが何を見て、何を考えて、何を指導するかを見ることができたことです。

バトラーコーチは、指導者として参加した方々に向けて、今の跳躍のポールの位置、選手の動き、表情とあらゆる情報の中から、何を見て何を指導するかの教えてくれました。


私は、事前に講義で“何を練習するか”が明確になっていたため、何をみて何を言うかが鮮明になり、とてもコーチとして深い学びとなりました。


Day 3

最終日は、前日のピットでの跳躍から歩数を伸ばしてスタートしました(8歩〜10歩)。


私が感じた変化は、参加者の助走の速さとポールのグリップ位置、ポールスピードが良くなっていると感じました。


今まで私は、ある程度の競技者であれば竹跳びにおいて、大きくポールスピードやグリップの高さは変わらないと思っていて、問題は肉体的な足の速さや筋力に依存していくと思っていました。

つまり、ポールの練習ばっかりじゃなくて、身体的な能力を高めるトレーニングを一定のレベルになったら練習の比重は大きく変わるということです。


しかし、今回参加した選手を見ているとポールを保持している時の助走が速くなっているように見えました。

私は棒高跳をちゃんと理解していなかったんだな〜と思いました。

棒高跳の技術に対する観点が、思考停止していたことに反省です・・・


跳躍練習後に最後に講義を受け、締めの絵を描きました。


私は、最初の絵と比べると“エラスティック”と左の手の位置が大きく、イメージが変わった!と思いました。


キャンプは、2泊3日の日程でしたが、気づいたら一瞬と感じるほどの知識と眼を育てることができました!


コーチとして学び続けることを忘れてはいけないと心に刻みます。


実際は、これ以上にたくさんのことがありましたが、全部書くと論文ぐらい書いちゃうので記事ではここまでです!笑


もっと知りたい方は、次回のキャンプにご参加ください!笑


最後に、このキャンプでは学生、社会人、マスターズ、指導者に至るまであらゆる方に参加していただき、そして屋島レクザム競技場、HIS社、ボウタカチャンネル、バトラーコーチ、全国のボウルターといった多くの方のご支援とご協力で無事に開催できました!


感謝申し上げます。


次回は、どんなボウタカキャンプが始まるか・・・・・・・・・。

“志は高く、努力は足元に”


中山

Boutaka Channel

「Boutaka Channel」は、全てのボウルター(棒高跳競技者)の『もっと高く跳びたい!』を叶えるために活動します! 運営:NPO法人ボウタカ

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