【メンバーインタビュー】no.16 村山 凌一

いつもボウタカチャンネルをご覧いただきありがとうございます。

NPO法人ボウタカ、国際武道大学陸上競技部コーチの村山凌一です。

ボウタカチャンネルでは、専門種目であった十種競技の記事を書いたり、研究成果を発表したり、ゼミをやっていたり、ラジオにも出演したり、キャンプの企画もしたり、いろいろと携わらせていただいております。

まさに、混成競技者らしく、なんでもできる、なんでもやるがモットーです。

今回は、少し自身を振り返る機会をいただいたので、私は何者なのかについて、少しお伝えできればと思います。

陸上競技との出会い

経歴
神奈川県出身
法政二高―順天堂大学―同大大学院―筑波大学大学院博士課程修了

冒頭述べた通り、私の専門は混成競技です。

中学時代から四種競技、八種競技、十種競技と混成競技を経験してきました。

混成競技の種目特性も好きですが、根本には陸上競技全てが好きという思いがあり、高校時代から八種競技にはない三段跳や円盤投に出場していたり、最終的には好きを通り越して最終的には二十種競技にまで手を出したほどです。笑

（二十種競技は20種目目に10000mでした）

本格的に棒高跳を始めたのは大学に入学して十種競技を始めてからになりますが、棒高跳に費やした時間は、十種競技の中でも頭ひとつ抜けています。

コーチとして活動を始めてからも、十種競技を始めたばかりの棒高跳初心者への指導に頭を悩ませたこともたくさんありました。

そんな思いもあり、十種競技選手の棒高跳への取り組み方を調査する研究を進めたり、その他、十種競技に関する研究にいくつか取り組んでいます。

今に至るまで

そんな少し陸上競技に狂った私ですが、2024年の今現在は、国際武道大学で大学教員として教育、研究をしながら、陸上競技のコーチングをするという仕事をさせていただいています。

陸上競技のコーチングは2017年の大学院生時代から始めましたので、もう7年目になりますが、あの頃から今に至るまで、毎年多くの学びと変化がありました。

私のトップ写真にもなっている、この写真

これは、2019年世界陸上ドーハ大会での写真です。

当時は筑波大学で混成競技のコーチングをさせていただいていましたが、関東学生陸上競技連盟技連盟の指導者研修会に参加させていただく機会を得て、世界陸上を余すことなく、視察してきました。

この大会は、モンド、サムケンドリクス、リセクが同記録で勝敗を分けあった非常に熱い戦いで、一層棒高跳の魅力に引き込まれた瞬間だったことを覚えています。

（現地で撮影しました！）

このほかにも、これまで、さまざまな所属先で、さまざまな人と機会に恵まれて、数カ国、陸上競技を通して海外へ行って「世界」を見ることができました。

どれも自分の力だけでは実現しなかった貴重な体験で、そのおかげで競技をやめた今、教員として、コーチとして、陸上競技で何かの影響を与えられる人間に成長できたのではないかと感じています。

Think Globally, Act Locallyな活動を目指して

いろいろな世界を見てきて、世界は広いことを知りましたし、世界のトップ選手達に魅せられて、陸上競技がより好きになりました。

どうしたらそんな選手たちが日本からもたくさん生まれるか？

結局の所、今の私にできることは世界を見て、たくさん考えて、地道な活動をするしかありません。

まさにNPO法人ボウタカの理念でもある「Think Globally, Act Locally」には共感するばかりです。

いつか、この国が世界に誇る陸上競技大国になるために、今の私にできることは日々関わっているアスリート1人1人が陸上競技に真剣に取り組める環境を整えることと、競技力と人間力を向上させるサポートをすることだと信じています。

そして陸上競技に関わった多くの人が、競技をやめてからも、また陸上競技を支えたいと思ってくれれば最高です。

その活動の先に、日本全体のレベルが上がり、いつか、この国が世界に誇る陸上競技大国になると信じています。

世界との壁は、今はまだ厚いと感じますが、目の前のアスリートと、まだ見ぬ、未来のアスリートと、ボウタカチャンネルをご愛顧いただいている皆様のためにも、地道な活動で日本の棒高跳環境を整えることで、棒高跳競技者にとっても、十種競技者にとってもより良い環境になると信じて、これからも活動していきたと思います。

（国際武道大学では、短距離、混成、棒高跳、女子チームのコーチをしています）