【メンバーインタビュー】no.11 川間 羅聖 / 研究者 (筋肉博士)
こんにちは!NPO法人ボウタカの川間羅聖です。
現在は、同志社大学大学院の博士課程の学生として筋肉とトレーニングについて研究しながら、コーチ・DJとしても活動しています!
最近はめっきりボウタカでの仕事をしておらず幽霊部員みたいな感じですが、「川間とボウタカ」についてお話しできたらと思います。
棒高跳との出会い
-Pole vaulter or Hurdler?-
高校1年生の4月、僕は仲の良い先輩がいるからという何となくの理由で陸上部に入部しました。しかし、走るのも苦手、筋力もない...何も取り柄のない僕を待っていたのは、1カ月間毎日近所の山を走らされるという生活でした。
「こんなん思ってたんと違う!俺の高校生活をなんやと思ってるんや!」と想い、部活を辞めてイオンでゲーセン三昧の毎日を送る覚悟を決めていました。
退部届を握りしめて向かったグラウンド、顧問が言ったのは「川間、そこにあるハードルを跳んでみろ。ほんで、倒立してみろ」でした。
全くセンスのない僕は、右足で踏み切って右足で着地するというとんでもないハードリングをかまして見事撃沈。しかし、その後挑んだ人生初の倒立。
奇跡的に20秒間静止できたんです。
それを見た顧問が棒高跳を勧めてくれて、僕のボウタカライフが始まりました。
その日から棒高跳の楽しさ・難しさにみるみる魅了されて、高校3年間・大学4年間・大学院5年間、棒高跳は僕にとってかけがえのない存在となりました。
あの時、「あと一日早く部活を辞めていたら、むっちゃええハードリングができていたら、倒立ができなかったら...」と考えると、棒高跳が僕の人生に与えた影響は計り知れません。
ありがとう先生、ありがとう僕。
棒高跳をやっていてよかったこと
-大きな人間になれる-
棒高跳に関して、話すと止まらなくなるので、ボウタカと出会ってからこれまで、良かったな!を思ったことをお伝えします✌
棒高跳をやっていて最もよかったこと、それは社会で通用する力を身につけたことです。
僕は、陸上競技の結果自体に大きな意味はないと思っています。
「強豪校のキャプテンでした」とか「インターハイに出た」とか、そういう人は社会に出るとゴロゴロいて、飲み会のネタになるくらいだと思います。
では、何に意味があるか?
それは、目標達成までの過程だと考えています。
陸上競技をやっていれば、自分の目標達成のために何度もトライ・失敗を繰り返して最後には成功したり、嫌いな同期・先輩にうまく対応しながらチームとして一つの目標に向かったり、顧問や先輩の謎の理不尽ルールに従ったり...たくさんの経験ができます。
このお金で買えない経験こそが陸上競技を辞めたときに他のフィールドでも通用する部分だと思います。
僕は今、棒高跳選手ではありません。
でも、棒高跳を通して学んだ経験は、研究業界・DJ業界でもすごく応用できています。そしてこれらは、棒高跳よりも結果に繋がりやすいことも感じています。
なので、全国の学生pole vaulterには特に過程を大事にしてほしいなと思っています。
「とりあえず初めての試合に出る」、「4mを跳ぶ」、「日本一になる」...
目標の大きさは違うけど、自分を超えるという意味でその価値に違いはありません。
目標を達成した、しないに限らずその過程は大きな財産になると思います。
そして、財産を手に入れたvaulterは、陸上競技選手としてのみではなく、どんどん新しいフィールドにチャレンジしてほしいなと思っています。陸上競技をやりきった経験は、必ず他業界でも強みになるはずです。
まぁ、僕まだ社会に出てないんですけどね。
あと、棒高跳をやっていてよかったことは、ちょっとだけモテることですね。
棒高跳の練習をしていると自然と逆三角形になりますね。ほんで、女の子と飲みに行ったときにベストを跳んだ試合、ポールが折れた試合の動画を見せると結構ウケます。
ひょっとするとこれが棒高跳をやっていて一番良かったことかもしれません。
研究者としてボウタカを支える
これまで研究者・コーチとして活動してきた中で、「実践現場での疑問が研究によって解決されない、研究成果が実践現場へ正しく還元されない」という多くの場面に直面してきました。
この課題を解決することは簡単ではないですが、まず僕ができることは、筋肉・トレーニングに関する知見を皆さん正しく届けることだと思っています。
主にSNSでの発信を通して、研究者の立場からpole vaulterの皆さまと共に進んでいけたらなと思っています。
「筋肉やトレーニングについて少し聞いてみたい」、「研究について興味がある」などなどありましたら、まずはNPO法人ボウタカのHP・SNSよりお気軽にご連絡ください!
引き続きNPO法人ボウタカをよろしくお願いします~!
皆さんにいつかお会いできることを楽しみにしております。
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