【メンバーインタビュー】no.17 中山 滉一

いつもBoutaka Channnelをご覧いただきありがとうございます!

NPO法人ボウタカ、中京大学陸上競技部コーチの中山滉一です!


ボウタカチャンネルでは、主に研究をしており、キャンプの企画や記事、連続写真の作成などもしています。

表舞台にはあんまり出ませんが、世界陸上inオレゴン編やサミット編などには動画に出させていただきました。


今回は、執筆の機会をいただきましたので“ボウタカの中山”を一筆させていただきます。



陸上競技と中山:棒高×混成×短距離

経歴

神奈川県横浜市出身

横浜清陵総合高校(YPVC)

→中京大学→同大学院修士・博士

→中京大学任期制講師(短距離コーチ)


私は、中高と棒高跳、大学で混成、現在は短距離コーチというように独特な経歴を持っています笑。


中学・高校では、Yokohama pole vault club:YPVCの創成期(2期生?)に活動していました。


その後、大学は中京大学に進学し、足が遅かったことや卒業後に教員またはコーチを目指していたので十種競技を始めました。

その後、いろいろ(怪我や難病)ありまして、同大学院に進学して混成アシスタントコーチをしながら、2023年に博士号を取得しました。


そして、現在は中京大学の任期制講師と陸上競技部の短距離ブロックのコーチをしています。


人生のほとんどが陸上競技なので基本的に陸上全般が大好きだと思います笑。


また、中学の頃から「教員=陸上の指導者」を目指していたので、現在の職務やコーチの仕事を務めさせていただいて充実しているとともに感謝しています。


よろしければ、短距離ブロックの活動を公開しているので是非フォローをお願いします笑

昔から現在へ

私は陸上競技を始めた時からどうせやるなら、全国で戦いたいと思っていました。

しかし、残念ながら中・高・大と夢を叶えることができませんでした。


特に大学3年生の時に、棒高跳で落下して肘を前方脱臼し、内側側副靱帯を完全断裂して2度手術をしました。

さらに不運は続くもので、3年の夏合宿が終わる際に急に歩くことができなくなり、気づけば握力もなくなりペットボトルでさえ開けることができなくなりました。


病院に行ってみると“ギラン・バレー症候群”と診断され、末梢神経障害による四肢麻痺ということが分かりました。


初期は寝たきりの生活になったので、体重は筋力低下によって約8kg減少し、自分でトイレすらいけなかったです。

入院はリハビリ入院を含めて、4ヶ月に渡りましたが21歳の自分に天井と窓を眺める日々は精神的にとてもきつかったです。


ですが、陸上部の同期や先輩後輩、友人がお見舞いに来てくれたことや、病院のスタッフがたくさん支えてくれたおかげで無事に退院し、最終的には大学4年生の最後に十種競技に出場して自分の中での陸上を終えました(1種目終わるたびに体がちぎれそうでした笑)。


思い返せば、陸上で出会ったたくさんの方に支えていただいたこと、陸上で学んだ人間力・忍耐力で乗り越えられたのかなと思っています。


ちなみに現在はバリバリ元気で、スキー1級の取得やベンチプレス95kg、クリーン85kgが先週できたのでむしろ今の方がパフォーマンスいいのかなと思っています笑

そのため、私自身はアスリートとしての記録は一般的には優れておらず全国大会出場などの成果を持っていません。

そのため、指導者を目指すなかで勝負をしていくにはどうしたらいいんだろうと思い大学院に進学しました。


その後、研究を武器に戦うことを決めて博士課程に進学し、縁もあり現在の中京大学スポーツ科学部の任期制講師を務めさせて頂いています。

博士課程の間は下り坂や追い風などのアシステッド(オーバースピード)トレーニングの研究をしていました。


特技は立つだけで、坂の斜度と風速が大体分かります。

という背景もあり、現在短距離ブロックを指導させていただいてます笑



Boutaka Channel×中山

Boutaka Channelには、大学院の時に大学の先輩である榎さんに誘っていただきスタートしました。


一番記憶に残っていることは2022年世界陸上オレゴン大会に行ったことです。

指導者を目指す中で、世界の頂点を見たことがなかったので、なんとなく行きたいなぁと思って代表の米原さんに話したのがきっかけです。

zoomでしか話したことない米原さんといきなり10日間過ごすのは今思えばチャレンジでした笑。


ただ、記事にも書きましたがオレゴンでモンド・デュプランティス選手が世界記録を出した瞬間に目の前で立ち会えたことは言葉にならないほどの衝撃と感動を受けました。


棒高跳だけではなく、世界レベルのアスリートの強さや凄さを近くでみれたことは、良い経験でした。

また、米原さんにはアメリカ陸上の実情や文化も一緒に教えていただき、国で違うんだなぁと思ったり、アメリカの試合の盛り上げ方(レジェンドくん)がとても楽しかったことを覚えてます。


また、陸上以外でもアメリカで出会った宿の人にカヌーに連れて行ってもらったり、ボランティアと登山したり、選手と記念撮影のために出待ちしている陸上ファンと毎日会ったり、たくさんの出会いにも恵まれ、最高の10日間でした。


この経験から、Boutaka Channelでは私は研究がメインですが、だれかの記憶に残る合宿やイベントをサポートしていきたいと思っています。


最後に...

最近は、自分の中での目標であった博士号と大学教員、コーチになるという目標が達成できたので次は何を目指していくかということを考えています。

現在は教員としてコーチとして学生を指導していますが、まだまだ自分の力不足や昔先生に言われたことはこういうことかあ、と思い返すばかりです。


そこで、研究者・指導者として次のことを志しています。


「精力善用 自他共栄」


これは柔道の嘉納治五郎さんが残した言葉です。


「精力善用」とは、鍛えた心と体を良いことに使う。

「自他共栄」とは、自分だけでなく他の人と助け合いながらいい社会を作ろうということです。

柔道の修行によって精神身体を鍛錬し、その道の真髄を体得する。

すなわち、己を完成させ、世を補益することが柔道修行究極の目的であるとしています。


私は、これは陸上競技においても同様であると考え、指導者として己を完成させることを目指し、学生と共に栄えていくことを目指して行きます。


以上、中山でした!

競技場やいろんなところにふらっといるので、見かけた際には是非お声かけください!


最後までご愛読ありがとうございます!

良い1日を!



中山滉一

Boutaka Channel

「Boutaka Channel」は、全てのボウルター(棒高跳競技者)の『もっと高く跳びたい!』を叶えるために活動します! 運営:NPO法人ボウタカ

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