96年97年生まれ現役スター選手と棒高跳を語る会|読むボウタカチャンネルラジオ
みなさん、こんにちは!Boutaka Channelの水成です!
今回は、なんと年末スペシャル!!
「96年97年生まれ現役スター選手と棒高跳を語る会」と題して、現在、日本棒高跳界でトップクラスの石川拓磨選手・澤慎吾選手・来間弘樹選手をゲストに迎え、ボウタカの3人(よねさん・千ちゃん・川辺くん)と、棒高跳について語り尽くしました!
その3選手から何が語られたのか、みていくことにしましょう!
今回のゲスト
Q1.印象に残っている跳躍・試合
来間選手)
日本選手権で優勝した試合
この試合は、暫定1位で、なおかつ自分の思うように試合が運べ、ゾーンに入ったことが印象に残ったそうです。
ゾーンに入ったときには、ポールを持った瞬間に「跳べる」と実感できるほど調子が良いことがわかります。
このゾーンに入るときには「今のことに集中すること」が大切だと語っています。
澤選手)
2013年高校2年生時の大分インターハイ
その理由として、当時3年生の来間先輩と金山先輩と史上2校目となる「同校3人入賞」ができたからだそうです。
この時は、澤選手が4位、来間選手が7位に入賞した試合で、来間選手からすると、悔しさが残りつつも人生で2番目の印象に残る試合となったそうです!
石川選手)
高校3年生のインターハイが懸かる県大会
この試合には深い理由がありました。
練習跳躍でボックスに落ち、踏切足の踵を骨折してしまい「無理だ…」と落ち込んでいたそうです。
それにも関わらず、強行突破で試合に出場し、東海大会の切符を掴んだことが「自分ってこんなに強いんだ」と実感した試合となったことが印象に残ったようです。
今でも覚えているくらいの激痛が襲ってきたと語っています。
2-1.強い選手の共通点
来間選手)
2つの共通点があると言います。それは「何かに特化している人」・「動き(流れ)がスムーズな人」が大切だと感じているそうです。
石川選手)
来間選手と同様に「動きがスムーズな人」が強さの秘訣だと感じています。
また、踏切の力強さ(踏切が遠くても踏み切れるところ)など「何かに特化している人」が強いと語っていました。
澤選手)
「ためらいもなく恐怖心がない人」が強いと言います。
様々なことに挑戦できる人や良い意味で"ネジが外れている人"が強さの秘訣なのかもしれません。澤選手的に、一番ネジがぶっ飛んでいる人は『石川選手』だそうです。
ちなみに石川選手について澤選手は、ネジが外れているというよりも"ない"と言っていた点が印象的でした。
2-2. ちなみに、自身が思う一番の強みは?
澤選手)
跳躍のスムーズさ
来間選手)
空中動作
来間選手は身長があまり大きくないので、身長を活かすために身体を大きく使うように意識をしていました。
石川選手)
踏切の強さ
どんな跳躍位置でも踏み切れることが強さの秘訣かもしれません。走幅跳は7m60を跳ぶほどの踏切を持っています!
強さにも、様々な種類があって面白いなと感じました!!
3.ジュニア世代「#これだけはやっとけ」
石川選手)
「基礎体力づくり」
特に、走り込みやプルオーバーが重要だと言います。ポールが固くなった一つの要因として「プルオーバー」をやっていたこと。やり投げのディーン元気選手とウェイトをしていた時は、いつも「プルオーバー」を行なっていたそうです。
来間選手)
「走り込み」
ただ走るのではなく、自発的にすることがジュニア選手には必要だと感じていました。身
長が低かった分「自分の生きる道はなんだろう?」と、しっかりと考え続けることが大切だと伝えてくれました!
澤選手)
基礎練習
ポールワークや竹跳びなどの基礎練習が強くなるには必要だと感じていました。
『初心者こそ基礎練習を!!』
曲げたくなる気持ちを抑えて、基礎練習を徹底することが強くなる秘訣だと言います。
4.棒高跳で大切にしていること
石川選手)
跳躍に入るときには「練習と同じ動き」をする
石川選手の場合、1本目での踏切位置が調子の良さを示すバロメーターになるため、必ず1本目で跳躍することを大切にしていました。
海外で試合をする時には、どの選手も1本目から踏切って、跳躍を行なっており、世界で戦う選手との違いを実感したそうです。
来間選手)
棒高跳び自体を「楽しみながら」すること
そのことが集中力や競技力向上につながる要因だと感じていました。
また、一つ一つの練習や物事が全て繋がるように意識をすることを意識し、棒高跳に落とし込めるようにすることを大切にされていました。
澤選手)
陸上は「物理」。もっと理論的に頭で動きを理解してから実践すること
こうすることで身体に落とし込めやすくなり、より競技力向上に繋がる、と伝えてくれました。
「なぜ、そのようにするのか?」を勉強する必要がある!とのことで、Boutaka Channelの記事も活用しながら、取り組まれているそうです。
5.高校生メンバー・川辺くんからの質問
5-1. 海外の棒高跳の経験談について
来間選手)
「深く追求する」ことの大切さを実感した
来間選手は、ボウタカキャンプの3日間をきっかけに、もう少し棒高跳を勉強したいと感じ、アメリカのライス大学へ1ヶ月の棒高跳留学をしていました。
アメリカに行って「突き詰めていく」姿勢が、より体験できたと感じていました。
澤選手)
アプローチは違えど、やりたいことは同じ
例えば、真上に進展してポールを起こしやすくすることを徹底的にやるところなど技術的なことは変わりないと思っていました。
石川選手)
「海外の選手は棒高跳に命をかけている」
フランスへ2ヶ月滞在し、毎週試合に出場していたそうです。海外の選手は、1本失敗しただけで激怒するくらい熱い思いを持っており、次で必ず修正してくるという強さがあるとのこと。
棒高跳への想いの違いを実感したそうです。
練習でも細かいところを指摘してもらい、動きの注目する場所がここなんだとより理解が深まったそうです。
5-2. 冬季練習のこだわり
来間選手)
「やりたくないことをやる」
来間選手は、走るのが遅くてコンプレックスだったそうです。
しかし、走ることから逃げていいことはなかったそうです。
「逃げたいことに立ち向かう」ことが冬季練習には必要だと感じていました。
澤選手)
「普段やらない動作」を入れてみる
通常のトレーニングに加えて、「普段やらない動作」を入れてみることで、練習のメリハリにつながると教えてくださいました。
例えば、「ハードルポール走」など、「ポールを持って〇〇」シリーズを行なっていたそうです。
普段やらないから楽しいと感じて、より励みになるそうです。
石川選手)
「ポールを持たない期間」を作る
ポールを持たない時には、「砂浜・階段・坂」の3箇所で汗を流しているそうです。
陸上の場合、ほとんどが競技場に行って練習をするので、場所に飽きさせないことも重要だと伝えてくださいました。
嫌なことを紛らわせる良いきっかけになるそうです。
3選手の話を聞くと、冬季練習では「気持ちの切り替え」と「様々な動きを取り入れる」ことが、重要だと感じました!
6.今後の目標
来間選手)
「パリ五輪決勝出場」
アメリカで良い感覚が掴めたので、5m82を跳んでいけたら!
澤選手)
「パリ五輪出場+どんな状況でも5m80を一発で跳べるようにすること」
一つでも上に行けるように頑張っていきたい!
石川選手)
「パリ五輪出場してメダルを獲得すること」
プルオーバーを頑張り、硬いポールで跳べるようにしたい!
みなさまいかがだったでしょうか!
最前線を突き進む3選手を交えて年末のボウタカラジオをお送りしました!
ユーモア溢れるラジオ回になったのではないでしょうか!
2024年は、パリ五輪があります!
3選手の目標が達成されることを願っています!!
そして、次回のボウタカラジオもお楽しみに!!
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