十種競技と棒高跳 ①

ボウタカチャンネルをご覧の皆さん、こんにちは!

混成競技の世界からボウタカチャンネルにやってきました、村山凌一(@ryo1mh2)です。


「Boutaka Channel」は「全てのボウルターの『もっと高く跳びたい』を叶える」ことが目標です。


全てのボウルターというカテゴリーに、十種競技者も入るのか?と問われたら、もちろんこのチャンネルをご覧の皆さんは「Yes」と答えてくれると思います。



この場に集まる棒高跳選手や指導者が、十種競技の棒高跳について知り、一緒に考える機会を作れたらと考えています。


【そもそも、十種競技(=デカスロン)とは?】

十種競技は混成競技種目の一つであり、一人の選手が2日間に10種目を行い、それぞれの記録を得点化し、総合得点で競う競技です。


1日目に100m、走幅跳、砲丸投、走高跳、400m

2日目に110mハードル、円盤投、棒高跳、やり投、1500m


十種競技は陸上競技種目の中で最も過酷で様々な能力を求められることから、古代ギリシャの時代より、混成競技者こそ理想的な身体の調和的発達の象徴であるとして、『アスリートの王様=King of Athlete』と呼ばれてきました。



また、十種競技のことをギリシャ語で10を表す『デカ』と、競技を表す『アスロン』を足して≪デカスロン≫と呼びます!


そして十種競技者のことを、デカスロンを行うアスリートとして≪デカスリート≫と呼び、ヨーロッパ等では人気のあるスポーツとして親しまれています。


【デカスロンの魅力】



混成競技は各種目の記録を得点にし、その合計点で競う競技です。

棒高跳の点数は「=0.2797×(棒高跳記録[㎝]-100)1.35」で計算されます。

(皆さんも計算してみてください)


4m00だと617点

4m50だと760点

5m00だと910点


棒高跳は十種競技の中で配点が高い種目として知られていますので、得点源としている選手も多いです。


現在、十種競技の世界記録9126点を保持しているフランスのケビン・マイヤー選手は、棒高跳で5m60(1100点)の自己記録を持っています!!(十種競技中のベストは5m45で1051点)


さらに、十種競技日本記録8308点を保持している右代啓祐選手は、棒高跳で5m00(910点)の自己記録を持っています。


先日行われた東京オリンピックではエストニアのウイボー選手が5m50をクリアするなど、世界には棒高跳の日本選手権標準を超えてくるデカスリートたちがいるんです!



【十種競技における棒高跳の難しさと、今後のボウタカチャンネルの展望】

十種競技の棒高跳と専門種目の棒高跳の違いは何か?と問われると、技術的に大事なことは同じです。


しかし、十種競技では棒高跳が8種目目に配置されていることや、多くのデカスリートは棒高跳を始めるタイミングが、体が成熟した大学入学後であること、さらには限られた時間や設備の中で棒高跳のトレーニングを行うという点において、もしかすると十種競技者特有の問題点や課題が挙げられる可能性が考えられます。


こうした状況の中で、十種競技者にとって棒高跳の記録を向上させるために必要なことや、実際にトレーニングで気を付けなければならないこと、そもそも十種競技に棒高跳ってどれくらい重要なの?といったような問いかけに答えていく必要があると考えています。


そのため、十種競技ならではの棒高跳の特徴や問題点、十種競技における棒高跳について研究と現場の両方で挙げられている情報についてお伝えすること、そしてそれらについて皆さんと議論できればと思います。


今後ボウタカチャンネルを通して研究と実践現場との両面から知見を蓄積して、専門の棒高跳指導者・選手、混成競技指導者・選手が手を取り合って、みんなが幸せに競技できる未来を作っていきたいです。


Boutaka Channel

「Boutaka Channel」は、全てのボウルター(棒高跳競技者)の『もっと高く跳びたい!』を叶えるために活動します! 運営:NPO法人ボウタカ

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